「最近、身体がほてる」
「口や喉が乾きやすい」
「寝汗をかく」
「眠りが浅い」
「めまいや耳鳴りが気になる」
そんな症状が続いている方は、東洋医学でいう「陰虚(いんきょ)」の状態が関係していることがあります。
陰虚とは?
東洋医学では、身体には「陰」と「陽」があり、お互いにバランスを取りながら身体の状態を保っていると考えます。
「陰」には、身体を潤し、熱を鎮め、休ませる働きがあります。
この陰が不足した状態を「陰虚」といい、身体を潤したり、余分な熱を抑えたりする力が弱くなることで、さまざまな不調が現れることがあります。
陰虚は、単純に「身体に熱が多い」というよりも、身体を冷まし、潤す力が不足することで、相対的に熱が目立っている状態と考えると分かりやすいでしょう。
陰虚にみられやすい症状
陰虚では、次のような症状がみられることがあります。
・夕方から身体がほてる
・顔や手足が熱く感じる
・寝汗をかく
・口や喉が乾く
・目や肌が乾燥する
・眠りが浅い
・疲れているのに身体が休まらない
・めまい
・耳鳴り
特に、めまいや耳鳴りがあり、さらにほてりや乾燥、寝汗などが一緒にみられる場合は、肝や腎の陰が不足した「肝腎陰虚」の状態が関係していることもあります。
舌に現れる「陰虚」のサイン
東洋医学の診察では、舌の色や形、表面の苔などをみる「舌診」を行います。
陰虚の方にみられやすい舌の特徴には、
・舌の色が赤い「紅舌」
・舌の表面にひび割れがある「裂紋」
・舌の苔が少ない
・舌の表面が乾燥している
などがあります。
特に、赤みが強く、苔が少なく、裂紋がみられる舌は、身体を潤す力が不足しているサインのひとつとして考えます。
もちろん、舌のひび割れがあるからといって、必ず陰虚というわけではありません。
もともとの舌の形や体質によることもあるため、舌だけではなく、現在の症状や脈、生活習慣なども合わせてみていきます。
40代以降に陰虚がみられやすい理由
東洋医学では、年齢を重ねるにつれて、身体を潤す「陰」は少しずつ減少していくと考えます。
特に40代以降の女性は、ホルモンバランスが大きく変化する時期でもあります。
これまで感じなかった、
「急に暑くなる」
「夜中に汗をかく」
「肌や目が乾燥する」
「眠りが浅くなった」
「ふらっとすることが増えた」
といった変化が出てくることもあります。
更年期の不調と陰虚の症状には重なる部分も多く、鍼灸では、その方の身体の状態をみながら施術を組み立てていきます。
舌は毎日の体調を映すもの
舌は、身体の状態によって色や形、苔の状態が変化します。
毎朝、歯を磨くときに舌を見る習慣をつけると、自分の体調の変化に気づきやすくなります。
「以前より舌が赤くなった」
「舌のひび割れが目立つようになった」
「舌の苔が少なく乾燥している」
そんな変化も、身体からのひとつのサインかもしれません。
はり灸八角堂では、舌や脈、現在の症状などを確認しながら、一人ひとりの体質に合わせた鍼灸施術を行っています。
ほてり、寝汗、乾燥、めまい、耳鳴り、睡眠のお悩みなど、年齢とともに増えてきた身体の変化が気になる方は、お気軽にご相談ください。
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